
鬼剣舞は岩手県を代表する民俗芸能の一つで、1300年以上前に奈良の大峰山で役行者が踊ったものが山伏によって全国に広まり、岩手県北上地方に伝わったとされています。五穀豊穣・天下泰平・疫病退散・先祖の供養など、様々な願いを込めて踊られます。
「鬼」と称していますが、実際には鬼ではなく仏の化身であり、面には角がありません。青・赤・白・黒の4色の鬼面と黄のカッカタ面(道化・猿面)とは、陰陽五行説によって五季(春夏秋冬と土用)や五方向(東南西北と中央)を表し、五大明王を象徴しています。基本的に八人で踊り、踊りのリーダーが白面をつけます。
現在、岩手県北上地方には鬼剣舞の踊り組が十数団体ありますが、その全てが岩崎鬼剣舞から伝授を受けた踊り組です。岩崎鬼剣舞は、国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも「風流踊」の一つとして登録されています。
